昨年4月21日、青森の叔母が倒れたという連絡を受け、
いとこ同士でLINEをつなぎ、支え合いながら過ごした約4か月。
8月27日に叔母が亡くなったあとも、死後事務や土地売却の手続きは今も続いています。
相続登記も終わり、一つずつ前へ進んでいると思っていました。
そんなある日、私のところに一本の連絡が入りました。
「叔母さん宛ての郵便物が届いています。」
それは、東京の法律事務所から送られた督促状でした。
突然届いた督促状

内容は、叔母が入院中に使用していた紙おむつや日用品代の請求でした。
しかも延滞金までついています。
私は驚きました。
病院側には法定後見人の申立てをしていることも伝えてあり、支払いは相続手続きが終わるまで待っていただけるものと思っていたからです。
「なぜ今さら?」
そんな気持ちで病院へ問い合わせました。
ところが話を聞いていくうちに、少しずつ事情が見えてきました。
病院の支払いと、この会社への支払いは別だったのです。
私の思い込み。
病院側の説明不足。
そして親族間の情報共有不足。
誰か一人が悪かったわけではありません。
小さなすれ違いが積み重なり、気づいたときには延滞という形になって現れていました。
幸い会社の方は丁寧に対応してくださり、延滞金は免除していただけました。
でも、この出来事は私に大きな気づきを与えてくれました。
相続トラブルは悪意から生まれるとは限らない
思い込みが問題を大きくする

相続というと、親族同士の争いや財産の取り合いを想像する方も多いかもしれません。
でも実際に経験してみると、もっと別の形のトラブルがあることを知りました。
それは、
「思い込み」
です。
私は「支払いは全部待ってもらえる」と思っていました。
いとこのS君も同じように思っていました。
病院側は「別会社の請求について説明しなくても分かるだろう」と思っていたのかもしれません。
それぞれの思い込みが重なった結果、誰も悪気がないまま問題が大きくなってしまったのです。
さらにその後、空き家になった叔母の家を確認してもらった際、もう一通の督促状が見つかりました。
今度は、みかん一箱の代金です。
病気を抱えた叔母は、支払ったつもりだったのかもしれません。
あるいは支払うこと自体を忘れてしまったのかもしれません。
こちらは延滞金がつく前に支払いを済ませることができました。
空き家に届く郵便物は、ただの郵便物ではありません。
放置された時間の中で、静かに問題を育てていることがあるのです。
それでも、支え合いながら進んでいく

今回の件で、病院側の説明不足を感じ、私は不満を抱きました。
でも振り返ってみると、自分自身にも反省する点がたくさんありました。
もっと早く確認していれば。
もっと気軽に相談できる雰囲気を作れていたら。
もっと相手の立場を考えてお願いできていたら。
結果は違っていたかもしれません。
それでも、S君とは今も協力しながら相続の荒波を乗り越えています。
遠方相続は、本当に想定外のことが次々と起こります。
もし今、相続の途中で不安を抱えている方がいたらお伝えしたいことがあります。
相続トラブルは、必ずしも悪意から起きるわけではありません。
ほんの小さな思い込みや、情報共有の不足から始まることもあります。
だからこそ、一人で抱え込まないでほしい。
そして、気になることは早めに確認してほしい。
そう願っています。
それでも――
私は、最後まで支えたいと思っています。
